2015年9月15日火曜日

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015


◾︎期間:10月8日(木)〜15日(木)
◾︎会場:山形中央公民館6F、山形市民会館大ホール 他
◾︎公式サイト:http://www.yidff.jp/home.html

◾︎当日券:1,300円(シニア1,100円)/3枚つづり3,200円/10枚つづり9,000円/共通鑑賞券(フリーパス)13,000円(公式カタログ引換券付き)
◾︎前売券:1,100円/3枚つづり2,700円/10枚つづり9,000円/共通鑑賞券(フリーパス)11,000円(公式カタログ引換券付き)
*高校生以下無料
全国のチケットぴあ、セブンイレブン、サークルK、サンクス等で発売中


 山形国際ドキュメンタリー映画祭は(YIDFF)は、山形市の市政100周年記念行事として1989年から2年に一度開催され、今回で14回を数える。ドキュメンタリー映画に特化したアジアでも数少ない映画祭としてその地位を確立している。

 上映部門は、多彩でとても興味深い。世界各国から応募された長編作品を上映する「インターナショナル・コンペティション」では15本、アジアのフレッシュな才能と作り手の思いが交錯する「アジア千波万波」では招待2作品の他18本を上映。また、今年は「ラテン・アメリカ−人々とその時間:記憶、情熱、労働と人生」で、60年代から現代に至る諸作が上映される。厳しい社会変革の中、情熱を持って作られてきたラテンアメリカの作品を見ることができるのは嬉しい。その他、アラブ諸国にスポットをあてた部門や山形と映画の関わりに注目した「やまがたと映画」部門など、様々な上映作品と関連するプログラム、イベントが用意されている。観客の投票による「市民賞」も選ばれ、地域に根ざした映画祭として楽しむことができる。

 ネット社会に取り込まれた現代、私たちは様々な情報を簡単に手に入れることができるようになった一方、溢れる情報に踊らされたり、惑わされたりすることも少なくない。作り手の「思い」が込められたドキュメンタリー映画には、社会を見据える独自の視点がある。その心の目は、多様な視点があることや自身もそうした視点を持つことの大切さを教えてくれる。この映画祭は、地域の多様性や人々の生きる姿をより身近に感じ考える格好機会になると思う。